2020-01-01から1年間の記事一覧
女帝 小池百合子 (文春e-book) 作者:石井 妙子 発売日: 2020/05/29 メディア: Kindle版 私は百合子を嫌いになれない とにかく面白かった。週刊誌を読んでるような感覚で、続きが気になりどんどん読み進めてしまう。わりと身近な、生きている人のノンフィクシ…
先日、結婚披露宴に出席し、学生時代の友人たちと久しぶりに再会した。 アラサーの女たちが集えば、しぜんと結婚や出産の話になる。披露宴の後に謎に高価なホテルの珈琲を飲みながら、自分たちの近況や、誰々が結婚しただの出産しただのという話で盛り上がっ…
田舎の小さな美術館フェチなので、以前ツイッターでオススメを募集しました。最近は予定していたイベントや旅行が中止になって寂しいので、すすめられた美術館をまとめておこうと思います。ツイッターも時間が経つとアカウント消されたり鍵アカウントになっ…
三月、学校に通う人たちにとって、もっとも思い出がつくられる季節に、全国的に学校が休校になった。そしてたくさんの予定や楽しみが白紙になった。大人だって同じだけど、でも子どもの学校の楽しみって季節と強く結びついていて、大人よりずっと取り返しが…
短歌のことを全然しらない。どの歌人が有名とか、どんな賞があるとか、作風の流行りとか、そういうの、しらない。 いちおう、57577の文字数で世界を書くことくらいしか、しらない。しらないけど、ふらっと本屋の「詩・短歌」コーナーに立ち寄って、なん…
読みたい本を、読みたいときに、読みたいぶんだけ読み、てきとうに忘れていく。以上です。 世の中には、「速読術で1日20冊を読む」とか、「内容を忘れるなら時間の無駄。完全に記憶する読書術」とか、セコい考え方がありますね。そのセコさ、かたっぱしか…
本屋に行くと、たまに絶望的な気分になる。 ここにある本をぜんぶ読もうとすると、人生のほうが圧倒的に足りないことに気づくからだ。2019年はたぶん80~100冊くらい本を読み、たくさん良い本に出会った。 もう2020年になっちゃったけれど、「このときはこう…
不倫が話題だ。 個人的には、他人の不倫に関心を持つのは自由だけど、やれ妻や子がかわいそうとか、不倫相手調子に乗ってるとか、ブスとか、下品とか、そういうことを不倫にかこつけて言っていいとされる風潮はとてもきらいである。 不倫することそのものよ…
坂口安吾は「堕落論」で有名な作家だけれど、小説もいい。 あまりたいしたことは起きない。出てくる女のだいたいが不感症か多感症だ。そういう不具をとおして、肉体と精神は簡単に裏切り合うこと、愛に正しさなんかないことを書いているのだと思う。 好きな…
新潮別冊「平成の名小説」。 平成の30年間に文芸誌『新潮』に掲載された短編小説から、35編が選ばれ、まとめられたものである。 私はふだん偏った読書をしているので、今回初めての作家も多かった。文体も構成も匂いも様々。一編一編が異世界だ。 ちなみに殆…
気温や場所、会う予定の人に応じて服装をえらび、靴をえらぶ。髪を巻くか結ぶかどうか決め、ヘアアクセサリーを服にあわせ、イヤリングとのバランスを考える。それらの色にあわせてリップの色を決め、逆算でチークの色を決める。またクローゼットに戻り、持…
本屋さんの販促企画で、「ああ、この一文がエロかった」(略してこのエロ本)というのをたまにやっている。 東京だと日比谷コテージという私の推し本屋で見かけたことがある。(今はやってないと思う) 「この一文がエロかった本」コーナーで本を選ぶという…
2019年は『人間失格 太宰治と3人の女たち』という映画が公開され、彼の口説き文句が話題になって楽しかった。 太宰治の“ヤバすぎる”口説き文句とは、小栗旬「人間失格」特別映像が解禁 - 映画ナタリー 「一緒に堕ちよう」 「死ぬ気で恋、する?」 「大…
あさ、眼をさますときの気持は、面白い。 女生徒 https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/275_13903.html 申し上げます。申し上げます。旦那さま。あの人は、酷い。酷い。はい。厭な奴です。悪い人です。ああ。我慢ならない。生かして置けねえ。 駆込…
私はいつも神様の国へ行こうとしながら地獄の門を潜ってしまう人間だ。 私は海を抱きしめていたい https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/56806_56907.html 匂いって何だろう?私は近頃人の話をきいていても、言葉を鼻で嗅ぐようになった。ああ、そん…
あー!読みたい本がたくさんあるー!でもすぐに忘れちゃうー!!ので、自分のこれから読みたい本のメモです。 (読んでないので本の内容の記述が間違ってたらすいません) ■全部エロい純文学 以前、ツイッターで「一編とおして全部エロい純文学を教えて」と…
秋ごろに『平成の文学とは何だったのか』(はるかぜ書房)という本を読んだ。重里徹也という文芸評論家と助川幸逸郎という日本文学研究者の対談形式の本で、文学オタクが楽しく話してる感じに親近感がわく。中でも一番興味深かったのが村上龍の話題だった。…