外出の本えらび

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気温や場所、会う予定の人に応じて服装をえらび、靴をえらぶ。髪を巻くか結ぶかどうか決め、ヘアアクセサリーを服にあわせ、イヤリングとのバランスを考える。それらの色にあわせてリップの色を決め、逆算でチークの色を決める。またクローゼットに戻り、持っていくカバンを決め、コートとマフラーや帽子を決める。

 

外出のまえには、さまざまな条件を考慮して選択しなくてはならないものが多すぎる。

そのラスボスが、本だと思う。

 

すべての準備を終えてから、本棚の前で最後の悩みが待ち受ける。

 

・読むときの場所、時間

・読めそうな分量

・今日の荷物の状況

・今日の気分

などを勘案する必要がある。

 

読み途中の本を持っていけばいいのだが、そんなものは何十冊もあるので困る。

どうせ読まないことも多いのだから持っていかなくてもいいのだが、そんなときに限って妙な空き時間が発生するので困る…。

 

私はだいたい↓のような感じで、本棚から持っていく本を決めている。

 

Q1.読む時間がとれそうか

YES→思いきって長編。

NO→短編集かエッセイ。

 

Q2.その日の予定

・デート前→恋愛小説がいい。山田詠美『ぼくは勉強ができない』『ベッドタイムアイズ』が鉄板。お相手に雰囲気づくりをしてもらわなくても自分で色っぽい気分になっておける。

 

・女子会前→あまり深淵にせまるような小説より、おもしろいエッセイ集がよさそう。ウォーミングアップ。穂村弘『整形前夜』。

 

・買い物前→購買欲をあげてくれる本がいい。川上未映子『おめかしの引力』、山田詠美『PAY DAY!!!』。

 

・ひとり→どんな気分になっても誰にも迷惑をかけないので、古典名作や、読みかけの小説がいい。太宰治人間失格』、中上健次『岬』。

 

・旅行→寒冷地は村上春樹、温暖地は村上龍があう。村上春樹ノルウェイの森』、『回転木馬のデッド・ヒート』『村上春樹雑文集』。村上龍村上龍映画小説集』、『すべての男は消耗品である』。

 

 

本を読むことが体験なら、選ぶことも体験だ。

 

グッドな選書でお出かけもグッドにしていきたいねえ。